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「コケ通」 自然卵養鶏 平岡農園 <きまぐれコケコッコ通信>  

餌は道産小麦を中心に自家配合。着色料などの添加物、抗生物質やホルモン剤など薬剤不使用。安心と安全を積み重ねます。

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風に吹かれて。

日本列島を台風が縦断しようとしていた日。

うちは避けて通ってくれる予定だけど念の為、鶏舎の入り口ドアにビニルを張っときました!
台風
窓の部分はビニル巻き上げ式になってるので開閉自在。

ここ白滝はそろそろ冬だしね。
台風

農園には住宅と鶏舎の他に古い建物が2棟ありまして、その屋根トタン。
台風

釘がめっちゃ浮いてまんがな~(汗)
台風
何年か前の強風の日、なにげなく家の外に目をやると、正面の古い小屋の屋根トタンが全体的にパフパフしてて・・・

う~わ、飛ばされる~!!!

ってすぐにハシゴ持ってきて釘で打ち付けて。


この日、久しぶりに見て回るとこんな事に。。。
これだけ釘が浮いてるって事はひそかにパフパフしてたのね(汗)

打って打って!
台風

風はトラウマ。


もう10年くらい前になりましょうか、
日本海上を進んできた台風が温帯低気圧となって宗谷岬沖を通過して行くうちに勢力を増してモノスゴイ事に。。。

当時はビニルハウスの鶏舎だったんです。
台風

尋常では無い状況、
その日は地元の大配達日につき、玉子の用意はヨメちゃんに任せて私は朝からずっと外で鶏舎の監視をしてました。

強風でハウスがのされそうになると垂木を当てて突っかえを入れて変形を防ぎ、、、
ハウスバンドを固定しているアンカーが抜けそうな場所には古電柱を引きずってきて補助したり、、、

お昼ごろに風向きが変わったと思ったら、敷地内の木がバキバキと折れ始め、
道路わきの電線が火花を噴きながら落ちてゆく。
振り返ると20メートルもある大木が音も無くすぐ後ろに倒れてた。

停電、電話も不通。
直後にたまたま郵便配達の人が来たのでケータイを借りて電力会社に連絡。
この一帯で最初の強風被害だったようで、すぐに復旧部隊が到着。
もう少し切れるのが遅かったら、各所で倒木による断線が多発したので対応には相当の時間を要したと思われる。
良かったのか悪かったのか、、、

その時の暴風。
何にもつかまらずに立とうとすると、マイケルジャクソンのPVみたいに45度くらい傾斜してやっとの状態で、
そんな中、いつ頭上から折れた木が襲ってくるかわからないのに電力会社の下請けの業者の人たちは高所作業車で復旧作業を淡々と進める。

命懸け。

私も鶏舎を守る行動を続けた。
いよいよダメだと言う事になったらハウスを壊される前にビニルを飛ばすしかないか・・・と思って朝からポケットに線切りハサミを忍ばせてウロウロ。

台風は今どうなってんねんっ?

電線が切断されたのでテレビは入らない。

そもそも停電してなくたって、、、
東京を通り過ぎて札幌も何事も無かったら、
温帯低気圧に変わった事だし、テレビにはすでに台風の「た」の字もなかった。

ここは修羅場だ。

災害時とか、全局が横並びに特別番組を放送したりするけども、あれはタダの野次馬根性だと思ったよ。
本当に情報を必要としている人には何も入って来ないんだ、という事を痛感した。

オラ野次馬するのはキライだから、そういう時にも普段通りの番組を流すような局が好きだ。
災害報道などはNHKに任せとけば良いのだ。

ラジオも山奥この白滝では入りにくい。
クルマについてるラジオがかろうじて電波を拾うが、巻き上げられる砂が電波を遮ってるんやね~、風に合わせてノイズが入ってほとんど聞こえない。

少しでも風よけにならないかと思ってご近所さまから4トントラックを借りてきて、ハウスの風上に置いてたんだけど、風は上から叩きつけるようになり役に立ってない。

やがてその4トントラックが浮き上がってひっくり返りそうになるほどの暴風になり、
ハウスの妻面がみるみる押されて傾いて、、、

空を見上げたら巨人が見えた。
その二の腕で俺の鶏舎を今まさに押しつぶそうとしている。


うおおおおおおおおおっ


そいつに向かって吠えた。

直後。
ハウスのビニルを押さえているバンドをハサミで全て切断してビニルを飛ばし、妻面のビニルはカッターで切り裂いて、、、

そのハウスの中には鶏が居るんよね~。。。

***

怪物は阪神大震災の時にも見た。

早朝、
ただならぬ気配にうっすら目を覚ました。

「これは、何や?地震?」

当時赤ん坊だったムスメをかばう母(ヨメちゃん)、の上に思わず四つん這いに覆いかぶさった、その手と膝が接している「床そのもの」が横に1メートルも瞬間的に移動を続けている。

しゅん→しゅん←しゅん→しゅん←ってカンジ。

「揺れてる」っていう感覚じゃなくて瞬間移動。
5階建ての団地の4階部分に住んでいたので尚更に揺れたのかも。

だんだんと横揺れが加速して・・・いや、横揺れなんてものではない、

ドンドンドンドンドカンドカンドカンドカンバリンドカングシャンドカン!!!

「死ぬ?」

窓の外に目を向けるとキングコングみたいなでっかい怪物が建物をガシっと掴んでユッサユッサと揺らしていた。

魔物は極限状態になると実体化する。

その時も停電してて何がどうなってるのかは全くわからなかった。
暗くてどうしようもないので一度寝て、明るくなって台所の戸を開けたらもうぐちゃぐちゃ。。。

よくテレビでさ、「震度7を体験」とか言ってトラックの荷台に部屋のセットを組んだシュミレーターで機械的に横方向にスライドさせてるやつね。
「あんな揺れ方せ~へんわ~」
と、思ってましたケド、あのままでしたわ(汗)。

***

で、結局鶏舎は6棟のうち2棟のビニルを飛ばして、
さらに2棟が変形で要修復、2棟がなんとか無事。

屋根が無くなった鶏舎の鶏は、暴風と雨にさらされてるけど思いのほか静かにしていた。
全羽捕まえて、無事だった他の鶏舎に移動。

長い一日が終わった。

這ってでも配達に出掛ける私ですが、さすがにその日は行けず無連絡で翌日に延期。


移動した先の鶏舎には、同じ日に入れた鶏だけど100羽以上の群が居るので、定員の倍を収容という過密状態で。
ストレスによって玉子を産むのがパタっと止まった。

そもそも鶏は群を混ぜると仲良くしないのです。
鶏舎の中では常に争いが起こり、尖ったくちばしで尻を突かれて傷ついて次々と死んでゆく。


後日、水浸しになった鶏舎の床を全部取り除いてハウスを修復して、鶏を戻すまでにどのくらいの期間が掛かったか忘れたけど、大変やった~。。。
収入は無くなるしハウス資材は買わないといかんし鶏はボロボロになっちゃったし。。。

そうゆうわけで風はトラウマ。
それから数年は強風の晩は木々を叩く風の音でなかなか眠れなかった。


ハナシ長くなっちゃったけど、省略できない。

大雪の日は徹夜で除雪。
ハウスの脇に溜まった雪を片づけて屋根ビニルに積もった雪を下ろしておかないと潰される。

これでは体もココロもさいふも持たないと思って木造鶏舎を建てたのであります、
ハウス潰されるたびに修繕するくらいならちゃんとした鶏舎に投資する方が金が活きる。

台風

台風

建てるのに3年も掛かったけど、それからは随分楽になりました。

鶏舎づくりの様子はコチラ⇒http://coke2.blog38.fc2.com/blog-category-12.html

台風の傷跡。
台風
入り口のポプラが直撃。

台風

台風
この道は倒木などにより通行不能になりました。

古い小屋~。。。
台風

台風

台風
下の垂木も腐ってて釘が効かない。

時間の問題やな~。。。(涙)
風吹かないで。

| 農園のこと | 07:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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